Ruan 阮(ゲン)

 

歴史

阮は弾撥楽器(弦をはじくタイプの楽器)の一種で、昔「秦琵琶」や「阮咸(げんかん)」と呼ばれていました。

漢武帝(紀元前140〜87年)の時代には既に存在したと言われています。3世紀ころの中国は三国志の時代であり、このころ「竹林の七賢」と呼ばれるメンバーの一人「阮咸」が演奏を得意とした楽器と言われています。このため、唐の時代になると、「阮咸」と称されるようになりました。これが省略されて、現在では「阮」と呼ばれています。唐の時代に普及が行われ、このころ日本にまで伝わりました。現在、奈良の正倉院に収められている国宝(桑木阮咸)はこの時代に伝えられたものです。

その後元の時代になって、民間に流行しますが、その後は次第に廃れていきました。それまでに、いろいろと改良がなされていた阮も、ほとんど進歩することはなくなりました。

しかし1957年以来、再び阮の著しい改良が行われ、音域が広がり、音律もこれまで中国の音律に基づいていたものを、一般的な十二平均律に基づいたものに変更されました。

 

 

種類

高音阮・小阮・中阮・大阮・低音阮の5種類がありますが、よく使われるのは中阮と大阮です。
ピックを使うか、または琵琶のように「つけ爪」をつけて演奏します。

調弦

音域:中阮(Gd3)・大阮(Ca2

中阮
・その1(G d g d1
・その2(A d a d1
・その3(G d a e1

大阮
・その1(D A d a)
・その2(C G d a)

 

楽器構造

 

4本あります。琴軸に巻き付けられた弦は山口、復手を通り、縛弦を通って固定されています。弦は昔は絹製でしたが、いまはスチール製です。 

琴軸

弦軸ともいいます。これをしめたりゆるめたりして調弦します

いわゆるフレットのこと。竹や骨でできています。現在では十二平均律に基づいた間隔で指板の上に貼られています。


 

有名な阮独奏曲として「絲路駝鈴」、「雲南回憶」などがあります。

 

参考文献

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